『逆転オセロニア』で公式認定の必勝キャラって何?そこから生まれた新時代へ導くストーリとは?

『逆転オセロニア』というスマホアプリゲームをご存知でしょうか?
リリースから5年目で2700万DLを達成し、V字回復を果たしたことで話題となっているスマホゲームです。

このゲームではなんと運営が「強すぎる」と「運営方針説明会」にて認め、コアなユーザーのコミュニティ内で定性的な不満になっていた問題に対して定量的なデータを開示して説明したことで話題となりました。そこまで強かったキャラは一体どんなキャラでどのように運営が対応したのかを調べてみました。

 

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運営が「ゲームとして機能不全状態に陥っている」ことを認める異常事態

 

2019年8月の末、コアなプレイヤーを招いてのオフラインイベントの形をとり、「運営方針説明会」を開催。
YouTubeLiveで生配信しました。まるで株主総会のように、同時に数万人がその様子を見守りました。
そのなかで、運営側はコミュニティ内で定性的な不満になっていた問題に対して定量的なデータを開示して説明しました。
開示したのは、運営する立場からすると隠しておきたいデータだったことでしょうが、運営サイドは包み隠さず現状の課題をプレイヤーと共有したのです。

 

あるキャラを先攻で使うと勝率82.3%!?

 

そこで運営が提示した資料がこちら。

 

 

 

この資料によると、
「ベルゼブブ(闘化ver.)」を先攻で使用した場合の勝率が82.3%というデータです。

つまり、運よく開始時点で先攻が取れるだけでほぼ勝ちが決まってしまうわけです。
これって全然楽しくないですよね?

 

勝率8割の“先攻ベルゼブブ”とは?

 

闘化ベルゼブブは、2ターンにわたり、ふたつの駒を呪える極めて強力な駒です。
“ベルゼブブを置けるか置けないか”が勝負の分かれ目になることもめずらしくない状態です。

ただし強力な分、“盤面に自分の魔駒が2枚以上”という発動条件があるため、
闘化ロスカなどの召喚を利用する場合をのぞき、基本的には4ターン目以降の使用が一般的になります。
これを実現するための一般的な方法が、黒D5、白E3、黒C3、白D6、黒F3の風車定石の後、
白がB3もしくはB4に置いた場合、返されない辺にベルゼブブを置く方法。

これがいわゆる“先攻ベルゼブブ”と呼ばれる戦法です。

 

交わされた「約束」

 

説明会の場で、運営サイドは以下の「約束」をかわしました。

 

・「このゲームが面白かったころ」に戻る。

・2020年1月1日から新たな運営方針を実施し、そこで問題を改善する。

・それまでの4ヵ月間はいろいろなテストをおこない、プレイヤーのフィードバックをもらいながら調整する。

・テストの結果として出てきたデータも、定期的に開示していく。

 

これらを正々堂々と公約したことと制作サイドが背水の陣でがむしゃらに改善に臨んだことで、一時期は離れていったプレイヤーも徐々に『逆転オセロニア』に戻ってきたそうです。

そして、約束の2020年1月1日のアップデートを迎えました。運営5年目にしてユーザー数が激増したのです。冷え切っていた12月とアップデート後の1月を比べると、実にアクティブユーザー数で2.2倍という目覚ましい結果が出たんだそうです。

 

“運営”というストーリー

「このゲームが面白かったころに戻る」

そう宣言した以上、失敗したらもう終わりというどん底から隆盛を取り返すまでの「運営ストーリー」が『逆転オセロニア』のプレイヤーに対して可視化されたことによって、その復活劇が結果としては巨大な潮流を作り出すことになりました。

 

今は、スマホゲームは

・プロダクトやサービスの質が高いのは当たり前。 
・周りのファンコミュニティの応援がないと、何も拡がっていかない。
・「運営がどういった態度で、どういったスタンスでプレイヤーたちに向き合っているのか」を試されている。

という状況です。

 

こうしたフェーズ(展開段階)においては、プレイヤーが選ぶのはスマホゲームというプロダクトだけではありません。
そのプロダクトの運営をも選ぶ、という状況です。「どの会社が提供しているアプリなのか」よりも、「誰が、どのチームが運営しているのか」が重要になってくる時代が来ているのです。「会社」よりも「人、チーム」がユーザーに影響を及ぼすほどにダイレクトコミュニケーションが求められるほどに透明化、可視化されるほどに『逆転オセロニア』はひとつの完成形を迎えていたのですね。

 

現在のスマホゲームは
「運営がいろんな問題にどう向き合っていくのか。それがうまくいったのか失敗したのか。こうしたプロセスが、プレイヤーにとってはひとつのコンテンツになってきている」ことを、運営サイドが意識して展開、発信しなければいけない次元に到達してるんですね。